カストリ雑誌
戦後の粗悪な用紙に印刷された安価な雑誌
Wikipedia
みなさんはカストリ雑誌と言う言葉を耳にしたことはございますか?戦後、出版内容の規制・縛りが一気にゆるくなり、娯楽向けに出版された性風俗雑誌のことです。
そこには性倒錯文献、性的猟奇殺人事件集、SMグラビアなど、インモラルな内容が詰まっていました。
しかし70年近くも昔の雑誌なだけに、あまりにも古く、デジタル化した文献や画像がほとんどありません。
そんな貴重な昭和の香り漂うカストリ雑誌をいくつかご紹介致します。
奇譚クラブ
カストリ雑誌で有名なのが1947年(昭和22年)創刊の『奇譚クラブ』というSM雑誌。
素人投稿による体験談、投稿写真、投稿イラストなどリアリティ溢れる内容でした。
近年になるにつれてSM雑誌も紙の質や印刷技術も向上して様々な雑誌が誕生していますが、SM雑誌の元祖とも言われる奇譚クラブは、未だにその不動の地位に君臨していると言っても過言ではありません。
この貴重な雑誌、奇譚クラブを創刊号から最終刊までを密かに、デジタルアーカイブされている方、『懐かしき奇譚クラブ』さんからの抜粋です。
タイトルだけでもかなりの風格
さるぐつわの解説なども。
今ではギャグと呼ばれるものがギャッグとなっているのも時代を感じます。
アブニストとはアブノーマルな人の略称でしょうか。昭和のSM文献を見るとアブという言葉がよく登場致します。
後記にある原稿の募集と入賞賞金説明
『懐かしき奇譚クラブ』のアーカイブは普通ではない量です。休日などに丸一日かけて読みふけり、昭和のフェティシズムにどっぷりはまってみるのも宜しいかもしれませんね。
カストリ雑誌のデータは非常に希少な為、なかなか見つけられませんので、1雑誌ごとにデータが集まり次第、順次追記にてご詳細させて頂きたいと思います。
昭和のエロには煩悩をくすぐられる物がありましたね。
奇譚クラブは正にSMの経典であり、日本人の変態傾向の指標。
カストリと言えば吉原にある遊廓専門の本屋さん、カストリ書房を思い出しました。戦後の性風俗や性病などを扱った本が多く、かなりマニアックな本屋さんです。
カストリわしの青春。
畳、着物、緊縛。情緒漂う日本のSMは美の極み。