１００年も前のパリジェンヌのラブレターがみつかりました。

『マドモアゼルSの恋文』と言う、本当に発見された１００年前のラブレターをただ掲載しただけの書籍として現代に蘇りました。ある意味、骨董ですね。

１００年前のパリ画像
参照：http://www.demilked.com

この本の中身自体は恋人の男性に宛てた女性の想いがつづれらた大量の恋文なだけなのですが、手紙の内容は、行われたSEX時の詳細な内容や願望などがつづられ、現代であっても驚くほどの表現力とエロチズムで満載、まさにﾌｪﾃｨｼｽﾞﾑそのもの。大変興味深かいものです。

 

手紙を書いた方のお名前は“マドモアゼルS”とイニシャルで伏せられていますがシモーヌという高貴な地位の独身淑女。

 

一方、ラブレターの宛先の男性はシャルルと言う既婚者。

 

つまりこの２人、シモーヌとシャルルは不倫をしていた事になります。

 

このままでは、ただの不倫官能小説で終わってしまいます。しかしこの御両人はただの肉体関係ではなく、かなり特質な性の方向性、それに加えてシモーヌのインモラルへの迷走っぷりがただ事ではありません。

シモーヌとは別人ですが、こちらが１００年前のパリジェンヌ
参照：http://kickshawproductions.com/blog/?p=7504

 

当初はシャルルがご主人様

SMが好きな男性のシャルルは、シモーヌを奴隷としてプレイしていました。こんな時代にBDSMを楽しんでいた事実にまず驚きますよね。そしてプレイが終わって帰ると、シモーヌは手紙に『次回のプレイ内容』について事細かに書き、シャルルに出していたそうです。まさにSM指示書。

シャルルが同性愛嗜好を激白

なんとシャルルが、本当は男性に肛門を突かれたい願望がある旨を、シモーヌに打ち明けます。つまり同性愛の嗜好がある、と言う事になりますので、シャルルはバイセクシャルであった可能性が高いでしょう。

主従関係が逆転

同性愛志向の告白を期に、シモーヌはシャルルの願望を満たそうとSMプレイの一環でペニスバンドを着けて、シャルルのアナルに挿入などをするようになります。タチの立場であったシャルルがネコの願望、つまりシャルルの本質がMである気づいたシモーヌ。今まで僕であったシモーヌが主になってしまい、シャルルが従うようになります。プレイの内容を手紙で指示するようになった時点で既に逆転していたのかもしれませんね。女性であるシモーヌのほうが性に対して欲望が強かったのかもしれません。

タチ役の別の男性を交える

ついにシモーヌは、シャルルに無断で見知らぬ男性をベッドに用意します。シャルルはその男性と性行為をさせられる事になります。それがシャルルの「男性に肛門を突かれたい」と言う欲求を満たしてあげる為だったのか、単純にシモーヌの性的好奇心であったのかは解りません。

シャルルはシモーヌを遠ざけるように・・

男性のシャルルは徐々にシモーヌを遠ざけるようになっていきます。

 

そして二人は交際開始から約２年間でついに破局を迎えることになります。シャルルが家庭に戻る決心を？シモーヌの変態さ加減に付き合えなくなってきた為？他の男性または女性を好きになってしまった？その理由は手紙には書いてありませんでした。

別れた後でもシモーヌはシャルルにインモラルな手紙を送り続けることに・・・

 

これはパリの高貴な淑女シモーヌが本当に宛てた手紙の内容です。

とても高貴な女性の書く内容ではない卑猥な事柄、と言う所にも魅力があり、尚且つ教養の高い女性が性に対して深い関心を持つとどうなるのか？と言うものがほんの少し垣間見れ、こちらの好奇心もくすぐられます。

乱暴ではなく、紳士と淑女が品位を保ちながら倫理の垣根越えを楽しむ。

これこそ理想のSMの世界のようにも思えました。

 

『マドモアゼルSの恋文』はアマゾンや古本屋さんなどで買えます。ここまで当記事を読まれた方であれば、読んで損はありませんよ？